Sudoku(数独) を Mathematicaで解く(6) Notebookの構造

目次へ戻る

6. Notebook でプログラムを作る

Mathematicaインターフェイスは Notebook です。そこに Mathematica のコマンドを書き入れ、shift + return を入力すれば実行でき、計算結果が表示される。インタープリター形式なので、プログラムの開発には大変便利です。これまで「数独Mathematicaで解く」を説明するために Notebook の入出力部分を示してきました。Mathematica を使える環境にある方は、コードをコピーして確認することができます。しかし、説明やデバッグの部分があるために煩雑になっています。この段階で新規にノートブックを作成し整理し、次のステップに進む準備をしたいと思います。

 Mathematicaインタープリターなので、コンパイル型のプログラムを作る場合と違い工夫が必要です。

これまで説明した関数は大きく分けて4つに分類されます。

  • code1: plotGame
  • code2: plotMapGrid
  • code3: makeMap
  • code4: NakedSingle

これらの関数定義の後にメインが続いてプログラムの形になります。ノートブックの構造を次の図に示します。この図はMathematica のGraphics関数を使って描きました。

図の中で四角で囲まれている部分は Notebook の機能の Section を意味します。「初期化セル」と書いてあるのは、セルのプロパティが「初期化セル」に設定されていることを意味します。

このノートブックを実行するには、「メニュー」→「評価」→「初期化セルを評価」を選択します。「初期化セル」が実行され関数が使える状態になります。この段階で、メインの部分にある初期設定やプログラムをインタープリタ的に実行できる形になります。これがノートブックにおけるプログラミングと実行の方法です。

続く

次は、code1, code2, code3, code4 とメインを説明します。

目次へ戻る