Sudoku(数独) を Mathematicaで解く(1) - 表現と表示

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Mathematica で「数独」 を解くことができるか」の質問をうけ「できる」と答えたので無垢になってプログラム作りを始めたのがきっかけです。現在のプログラムは中級の問題を解くことができるところまで成長しました。

1. Mathematica による Sudoku(数独) の表現と表示

Sudoku(数独) を Mathematica で解くプログラムを作ることは、Mathematicaプログラミングの練習になります。ゲームを解くことは、Sudoku をリストで表現し、ゲームのルールに従った解を求める関数を作ることに相当します。

次の Sudoku(数独) の問題は、日経新聞10月19日(土) (2013)の付録に「ナンバープレース」として載っていたものです。Mathematica にデータを入力し描いたものです。

 データは9行9列の行列( ini ) として表現します。 

ini=Module[{b},{
   {b,7,b,b,b,b,5,b,b}, {5,3,1,b,b,b,4,b,b}, {8,b,b,6,4,b,b,b,b},
   {b,2,b,b,b,4,b,3,5}, {b,1,b,b,b,b,b,6,b}, {9,4,b,1,b,b,b,7,b},
   {b,b,b,b,2,3,b,b,1}, {b,b,3,b,b,b,8,9,2}, {b,b,7,b,b,b,b,4,b}
   }/.b->Null];

次に示す関数 plotGameを使って描くことができます。

plotGame[ini_?MatrixQ]:=Grid[ini,
   ItemStyle->{Directive[Blue,25,Bold],None},
   ItemSize->{2.5,2.5},Dividers ->
   {{{Thickness[2],True,True}},{{Thickness[2],True,True}}},
   Background -> {Automatic,Automatic,
   Flatten[Table[{i, j} -> If[EvenQ[Plus @@ Floor[{i - 1, j - 1}/3]],
   LightGreen, White], {i, 9}, {j, 9}]]},Spacings->{0,0.45}]
plotGame[ini]  (* Sudokuを描く *)

 次の図はブランクに入れるべき数字の候補を示したものです。赤い数字はブランクに入れるべき候補が1個のもので、これが答えになります。この候補図を作るプログラムの説明は次にします。

備考:Mathematica v9 で作っています。関数 Grid のオプションについてはドキュメントセンターに説明と例が書いてあります。

http://reference.wolfram.com/mathematica/ref/Grid.ja.html

参考Web: 解き方が詳しく書いてある。これを参考に作っています。

http://www.sudokuwiki.org/Getting_Started

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